前十字靭帯の断裂について

膝関節の中で、大腿骨(膝上の骨)と脛骨(ひざ下の骨)をつなぐ靭帯に十字靭帯があります。大腿骨の尾側(後方)と脛骨の頭側(前方)つなぐのが、前十字靭帯です。

当院では、この前十字靭帯を部分的または完全に断裂したワンちゃんの手術を行っています。前十字靭帯の断裂は、外傷(転落や後ろ足を踏み外したり…)、関節炎、老化、ホルモン疾患関連、基礎疾患に膝蓋骨脱臼があるなど、さまざまな要因でおこります。

対応は、ほとんどのケースで手術となりますが、手術法も、いくつかあり、飼い主様とよくよく相談して決めさせていただいています。

その手術法の一つにTTA(脛骨粗面前進化術)という方法があり、当院でも実施しています。この手術は簡単に言うと、骨を切って、特殊なプレートなどを使い前十字靭帯の必要のない脚の形に整形する方法です。

前十字靭帯の断裂で問題となるのが、断裂後の半月板の損傷と、進行性の関節炎です。関節炎は、手術しない場合はもちろん、手術をしてもある程度は起こります。その中で、もっとも関節炎の進行が少ない手術法の一つが、TTAと言われています。

当院で手術したワンちゃんの術前、術後のレントゲン写真を掲載します。このワンちゃんは、術前に、しばらくの間、脚を地面につきにくそうに歩いていましたが、手術後2週間程度で、ほぼ普通に歩いて、時折走っているそうです。(手術した者としましては、術後、最低6週間は安静にしてほしいのですが…)

ご質問等ございましたら、お気軽にご相談ください。